ウォルロ村居候時代 「あのね、私が聞きたい好きな人っていうのは、トラヴィアが恋してる男の人のこと!」 「天使って!?」 |
トラヴィアにとっては、リッカは短くない間見守ってきたウォルロ村の住人で、しかも天使界から落ちて羽も翼もなくなったところを拾って受け入れて優しくしてくれた人。
彼女は人間というものは、義務的に「見守るべき対象」としか考えていなかったのですが、その考えを最初に揺るがしてくれたのはリッカだったのでしょう。
好きな人、と聞かれて、トラヴィアはまったく深く考えていません。恋愛感情とか、もうね。しーらないっ。
師のこともリッカのことも「好き」です。嫌いじゃありません。2人とも好きです。
その気持ちの違いにはまだ気付きません。これから、これから。
ちなみに序盤、ウォルロ村で暮らしていた頃は、トラヴィアは他の村人にはあまり良い印象を抱いていなかったでしょうね。
最初プラスマイナスゼロだったのが、村で暮らすようになってあまりにも周りが邪険にしてくるもんだから、マイナスに。まあ意識はしないし気にも留めないし口にも出しませんが。彼女にとって人間なんて、そんなものです。天使に生まれた以上は義務として手助けするべきである、それだけ。そこに何かを考える意味はありません。
……このへん、トラヴィアの人間に対する意識の変化も、またいつか小説にしたいものですね。こんなんばっかじゃん自分!(笑)
ああ、そうそう、ニードももちろん「他の村人」同様、印象はマイナスです。
ですがこちらは意識し気にも留めるマイナス。口には…まあ、あんまり出しませんけど。せいぜい「私は彼に嫌われているのですね」程度。
リッカとはいちおう仲が良かったので、ニードはことさら彼女を嫌うんでしょうね。
口調について。トラヴィアは初対面に対しては敬語を使います。他に口調が思いつかないからです。あと一番無難なので。
最終的にはリッカもニードもサンディも敬語を嫌がるのでやめるわけです。で、旅をするうちに学習、「ある程度親しくなった人間には敬語を使わないほうがいい」。
でも敬称は最初からつけません。思いつかないからです。彼女にとって人間は「師」でも「さま」をつける相手でもありません。
だから呼び捨てです。ですが主な理由は私が萌えるからです。